注意事項

  • これらの定義はは全てにじいろ学校にて定義しているものであるため、様々な個人、団体によって解釈の違いがあったり、翻訳の仕方によって異なる場合があります
  • ここにある定義は変更、更新されることがあります
  •  「これが絶対に正しい」「これ以外が間違っている」ということを表しているわけではありません
  • セクシャリティや用語の意味は人によって考えによって様々な考え方や、使用している意味が違います。他の人が自認しているセクシャリティや使用している意味に対してこのページを用い「その意味は間違っています」などと指摘する行為はご遠慮ください
  • ここに掲載しているもの以外にも、セクシャリティを表す用語やシンボルカラーなどはたくさん存在しますが、あくまでにじいろ学校で使用しているものだけまとめさせていただきました
  • セクシャリティに関するよくある質問は→こちら

参照

・ Aro/Ace調査実行委員会(2020)『アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラム調査2020概要報告』 htps://ace-community-survey.jimdosite.com/

・三宅大二郎,平森大規(2021) 「日本におけるアロマンティック/アセクシュアル・ スペクトラムの人口学的多様性「Aro/Ace調査2020」の分析結果から―」 http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/21770208.pdf


用語一覧

更新履歴

2021年10月24日 一部表記変更、参照一覧追加

2021年10月14日 一部表記変更、注釈削除(アロマ、アセク、デミ/リス、性的に惹かれる、DSDs)


セクシュアリティにまつわる用語

  • セクシュアルマイノリティ
    「身体の性別と性自認が一致し、一人の異性に惹かれる」という多数派に含まれない人々を指す言葉。性的少数者、性的マイリティなどとも呼ばれる。「セクマイ」と略されることも多い。
  • LGBT
    レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字をとった単語。読み方は「エルジービーティー」この4つ以外のセクシャリティを含むセクマイ全体として使われることもある。LGBTQ、LGBTs、LGBT+などはLGBT以外のセクマイも含むことを表す場合に使われる。
  • SOGI
     Sexual Orientation and Gender Identity (性的指向と性自認)」の頭文字をとった単語。近年LGBTに変わりSOGIが使われることもある。読み方は「ソジ」「ソギ」のどちらも使われる。

※ここからの用語は一般的に使われている意味や辞書に載っているような意味とは違う場合があります。あくまで当団体内で使用する際にどのような意味合いで使っているかをまとめさせていただきました。

  • 自認
    自分のセクシャリティの名前を選択すること、違和感を感じたり周りとの差異を感じることではなく「自分はこのセクシュアリティのラベルを選択したとき」を自認したときと表現しています
  • 性的に惹かれる
    特定の他者(実際に会ったことのある人)に対して性的な魅力を感じ、その相手と性的な行為をしたいと思うこと

  • 性的な魅力を感じる
    他者の見た目や仕草などに対して「セクシーだ!」「エロい!」など衝動的に感じる、心が惹かれる状態
  • 性的行為
    挿入行為に限らず、それに準ずる行為
  • 恋愛指向
    他者に恋愛感情を抱くかどうか、どの性別に抱くのか(自然と指が向く性別)
  • 性的指向
    他者に性的に惹かれるかどうか、惹かれる性別(自然と指が向く性別) 
  • 性自認
    自分の性別をどのように認識しているか
  • カミングアウト
    「自分はこのセクシュアリティである」とあるとセクシュアリティの用語を用いて他人に打ち明けること(単に「恋愛に興味がない」などと打ち明けることとは異なる)

セクシュアリティを表す用語

恋愛指向、性的指向がどの性別か

 

以下の用語の「惹かれる」は「恋愛感情を抱き、性的にも惹かれる」という意味を持ちます。

  • ヘテロセクシュアル」
    異性に惹かれる人。異性愛者。 
  • ゲイ
    男性に惹かれる男性。男性同性者。 
  • レズビアン
    女性に惹かれる女性。女性同性愛者。
  • バイセクシュアル
    男女共に惹かれる人。両性愛者。
  • パンセクシュアル
    すべての性別に惹かれる人。全性愛者。

恋愛指向と性的指向をそれぞれ表す用語として以下のものがありあます。

  • ヘテロロマンティック
    異性に対して恋愛感情を抱く人
  • ヘテロセクシュアル
    異性に対して性的に惹かれる人
  • ホモロマンティック
    同性に対して恋愛感情を抱く人
  • ホモセクシュアル
    同性に対して性的に惹かれる人
  • バイロマンティック
    男女ともに恋愛感情を抱く人
  • バイセクシュアル
    男女ともに性的に惹かれる人
  • パンロマンティック
    全ての性別に恋愛感情を抱く人
  • パンセクシュアル
    全ての性別に性的に惹かれる人

Aro/Ace関連

  • Aro(あろ)
    アロマンティック、デマロマンティック、グレイロマンティック、リスロマンティック等その他周辺のセクシャリティの総称。アロマンティックスペクトラムアンブレラコミュニティを指す。
  • ‪Ace(えーす)
    アセクシュアル、デミセクシュアル、グレイセクシュアル、リスセクシュアル等その他周辺のセクシャリティの総称。アセクシュアルスペクトラムアンブレラコミュニティを指す。

※AroとAceを両方含む表現として当団体では「Aro/Ace(あろえーす)」と表記しております。

  • アロマンティック
    他者に恋愛感情を抱かない‬人
     ※Aロマンティック、エーロマンティック等の表記される場合もあるが、いずれも同じ意味Aロマ、アロマと略されることが多い。
  • アセクシュアル
    他者に性的に惹かれない人(他者に性的な魅力を感じない。または、他者に性的な魅力は感じるがその人と性的な行為をしたいとは思わない)
    ※性欲があるかどうか、性行為をするかどうか、性嫌悪があるか、恋愛をするかしないかは定義に含まれません
    ※Aシュアル、エーセクシャル、アセクシャル等の表記をされる場合もあるが、いずれも同じ意味。
    ※アセク、Aセクと略されることが多い
  • ノンセクシュアル
    他者に性的に惹かれず、恋愛感情を抱く人。ロマンティック・アセクシュアルと同義。

恋愛感情を他者に抱かず、他者に性的に惹かれない人→アロマンティック・アセクシュアル

恋愛感情を他者に抱かず、他者に性的に惹かれるの人→アロマンティック・セクシュアル

恋愛感情を他者に抱き、性的に他者に惹かれないの人→ロマンティック・アセクシュアル(ノンセクシュアル)

  • デミロマンティック
    信頼関係がある相手に対してのみ恋愛感情を抱きうる
  • デミセクシュアル
    信頼関係がある相手に対してのみ性的魅力を感じ、その相手と性的行為をしたいと感じる
  • リスロマンティック
    自分は恋愛感情は抱くが、惹かれている相手から恋愛感情を向けられることを望まない人
  •  リスセクシュアル
    自分は性的に惹かれるが、惹かれている相手から同じ感情を向けられることを望まない人
  • グレイロマンティック
    アロマンティックと他の恋愛指向との間のどこかに該当する
  • グレイセクシュアル
    アセクシュアルと他の性指向との間のどこかに該当する

性自認を表すセクシャリティ

  • シスジェンダー
    身体的の性別と性自認が一致している人

  • トランスジェンダー
    身体的な性別と性自認が一致しない人
    身体的な性別が女性、性自認が男性の人をFtM、身体的な性別が男性、性自認が女性の人をMtFということもある
  • Xジェンダー
    性自認が男女どちらかだけに当てはまらない人。中性、無性、両性、不定性などXジェンダーの中でも様々な人がいる。
    身体的な性別が女性、性自認がXジェンダーの人をFtX、身体的な性別が男性、性自認がXジェンダーの人をMtXということもある

その他(セクマイに含まれないものもある)

  • ポリアモリー
    関係性指向のひとつ。関係者全員の合意のうえで、複数のパートナー同士が親密な恋愛関係を結ぶというライフスタイル。
    全員の合意がある点において、浮気とは異なる。対義語(1対1で恋愛関係を結ぶ関係性指向)はモノガミー。
    セクシュアルマイノリティに含まれるかどうかは、当事者の中でも様々な意見が存在している。
  • DSDs(ディーシーディーズ)
    体の性の発達が「これが男性の体のはず・女性の体のはず」という固定観念とは、生まれつき一部異なる女性・男性の体の状態の総称。
    性分化疾患やインターセックスという用語は両方とも「男でも女でもない」という偏見が強いため、現在ではDSDs(体の性の様々な発達)と呼ばれることが多い。
    LGBTQと「インターセックス」の頭文字である「I」を合わせた表記、「LGBTQI」も存在するが、「LGBTQ」と「DSDs」は異なるものであるため、「LGBTQI」という表記では誤解を生む可能性があるため、使用を避ける必要がある。
    「DSDs」は性自認や恋愛、性的指向とは関係ないためセクシュアルマイノリティには含まれないが、DSDsの人々の中にもLGBTQの人はいる。